不当な逮捕を許さない,不当逮捕させないためには,どんなことが重要でしょうか。
まず,そもそも不当逮捕とは何でしょうか。
逮捕が不当であると言えるのは,逮捕が違法(法律違反)である場合か,違法ではないが妥当ではない(法律の運用の仕方として正しくない)場合のいずれかです。
特に,逮捕が「違法」だと指摘することは,不当逮捕を阻止する最大の武器になります。
そして,違法かどうか警察官と論争になるような状況であれば,違法ではなくても妥当ではない(不当である)から逮捕はできないはずだ,という結論に持ち込む余地が出てきます。
このような逮捕の違法性を判断する基準が,「逮捕の要件」を満たしているかどうかなのです。
難しい逮捕の要件をあらかじめ学んで知っておく意味が,ここにあります。
法律上の手続に反した逮捕は,違法です。
また,法律に定められた要件を満たさない逮捕は,違法です。
違法であることがはっきりすれば,たとえ警察官といえども,その逮捕はできなくなります。
無理矢理逮捕したところで,違法な逮捕であれば,釈放されます。
では,どのような場合が違法なのか。逮捕の要件を思い出しながら,しっかり考えておくことが必要です。