弁護士としての信条

私は,自分に対して「3つのルール」を課しています。これは言わば,弁護士としての信条です。

3つのルールは,弁護士吉岡毅の原点であるとともに,弁護士の矜持を守るための大切な指針です。 

ルール1:「事件に区別なし」

誰のどんな事件でも,その事件が大きくても小さくても,難しくても易しくても,そのことだけで依頼を区別することはありません。

1人の弁護士ができることには,限界があるでしょう。たとえそうであっても,1人でも多くの人に対して,等しく法的援助を受ける機会を持っていただきたいと願っています。

そのために,出会ったすべての事件に対して,区別なく誠実に向き合っています。 

ルール2:「正義を求めよ」

正義とは何でしょうか?

人の価値観は多様です。法的正義は,決して絶対的正義ではありません。弁護士として,不正義としか思えない法の壁の前に立ち尽くす日も,少なくありません。

それでも,私たちが法と呼ぶ人の智慧の集積の中には,守るべき正義,譲ることのできない本質が,必ずあるはずです。

希望を捨てず,最後まで正義を求める志を明らかにします。 

ルール3:「良き軍師であれ」

事件には,ひとつひとつ異なった顔があります。事件はどれも人生の縮図だからです。あくまでも,主役は依頼者の皆様です。

事件の成功も不成功も,涙も笑顔も,一言では表現できない複雑な関係の中で成立します。弁護士は,依頼者に寄り添い,支えることはできますが,身代わりになることはできません。

弁護士の職責は,事件にただ勝つことではなく,事件を最良の状態に導くことです。そのために,弁護士は,最良が何かを一緒に考え,その実現のお手伝いをする軍師でなければなりません。

良策を献じ,共に戦うために,法技術を磨く日夜の研鑽を続けています。 

※弁護士吉岡毅がご相談や依頼をされる皆様と向き合うに当たっての姿勢,つまり弁護士としての“Style”(スタイル)」については,こちらをご参照ください。