「アネモネ独立宣言」

「人生の歴史において、ある人が、他のある人々と結び付いてきた法律的な絆を手放し、さらに広い世界の人々の間で、あらゆる法によって与えられる独立平等の地位を占めることが必要となったとき、全世界の人々の意見を真摯に尊重するなら、その人は、自分が独立する理由について公に明言すべきであろう。

 

わたしは、以下の事実を自明のことと信じる。

すなわち、すべての人は生まれながらにして平等であり、自ずからにして、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。

こうした権利を確保するために、人々の間に法律事務所が樹立され、弁護士は依頼する者の合意に基づいて正当な代理権を得る。

そして、いかなる法律事務所であれ、弁護士がその目的にかなうためのさらに素晴らしい組織を生み出すことができるようになったときには、人はその弁護士に独立を求め、新たな法律事務所を樹立し、人の安心と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる原理をその基盤とし、人の安心と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる形の新たな法律事務所に依頼する権利を有するということ、である。

 

そしてその権威において、以下のことを厳粛に公表し宣言する。

 

すなわち、――わたし、独立します。」

 

 

 

 

……えー、つまり、わたくし弁護士吉岡毅は、このたび2017年3月27日(月)をもって独立開業することとなりましたので、ご報告いたします。

 

弁護士となって早12年目(11年半)、弁護士としての第一歩を踏み出して以来、ながらく経営弁護士としての人生をともに歩んできた「浦和法律事務所」を離れ、JR京浜東北線の北浦和駅西口前(徒歩1分の場所)にて、新たに『アネモネ法律事務所』を開所いたします。

 

昨年終わりころから開所準備に追われていたため、ブログ『法律夜話』の更新もおろそかになってしまいました。申し訳ありませんでした。

(予想外にフラフラになって、立て続けに大きなケガをしたりもしました。)

近く、このサイト『法律夜話』も、リニューアルする予定です。

ブログも再開しますので、引き続きご愛読ください。

 

 

 

 

さて、アネモネは、春に咲くとても綺麗な花です。

 

その名は、ギリシャ語で「風の花」を意味します。

ギリシャ語の「風(アネモス)」は、ラテン語の「生命、息、心、魂(アニマ)」と「意志(アニムス)」の語源でもあります。

アネモネは、意志と生命の風を吹き込まれた特別な花なのです。

 

たくさんの色と種類があり、花言葉も多いのですが、その中に“真実”と“希望”という二つの言葉がありました。

これを見た瞬間、わたしの中で「真実を希望に」変える『アネモネ法律事務所』が、もう出来上がっていました。

 

 

 

 

というわけで、最初に書いた意味のよく分からない文章は、1776年7月4日の「アメリカ独立宣言」のパロディです。

単純に語感が似ていたので、思わずパクりました。

 

ちなみに、独立宣言の原文は、もっと分かりにくいです。

 

よく、日本国憲法が英語の翻訳だから悪文だとか、分かりにくいとか言う方がおられますが、そうじゃないと思います。

独立宣言だって、十分、分かりにくいですよ。あ、翻訳文としてではなく英語原文でも、という意味です。

 

天下の名文と言われる「出師表」(三国志の蜀の軍師・諸葛亮孔明が、主君劉禅に北伐を説いた上奏文)だって、分からない人には何のことやらまったく分からないです。

その内容の価値を認めない人が、文章だけを評価することは不可能でしょう。

 

流行の小説について、「面白いけど軽薄で中身がない」などと評する人もいますが、面白いならその文章には面白いと思わせるだけの価値があるはずです。面白いと思わない、というのならわかりますが。

 

わたしは、美しいだけで中身のない文章など、基本的に存在しないと思っています。

絵画なら、美しいだけで、それ以上のメッセージ性がなくても評価できます。というか、美しいということが最大のメッセージなワケです。

しかし、文章は、人に意味を伝えるためにあります。ただ美しいだけ、というワケにはいかないのです。

それは、おそらく、たった一文字の「書」であっても同じでしょう。

そこが、絵画と文章の違いです。

 

 

 

けれど、なにごとにも例外はあります。

 

中身を考えるまでもなく、というか、考えることが許されないくらいに、ただただ美しい文章も存在します。

それが、「大手拓次」の詩です。

 

独立を記念して、大好きな拓次が「わが最初にして最後の里程標なり」と書いた傑作、『風の言葉』の一節を、美しい風の花「アネモネ」に捧げます。

 

 

……

風は 微笑の丘をきずつけて めぐり

うつうつとした うまれない花の幻を うばふのだ。

風は ところもあらず しろいかげをよびかはし、

まよひゆく ひとみのやうな大空をゑがくのだ。

風は とぎれとぎれに はなれゆき、

すがたもない 心のたそがれを みおくるのだ。

風の脚は くさのあひだに いざよひ、

また みづのおもてに 眠り、

はつるところなく その波立てる小径をあゆみ、

うすぐもる 黄金の鐘を 鳴らすのだ。

 

(『大手拓次詩集』/岩波文庫)

 

 

 

アネモネ法律事務所についての詳細は、コチラのHPをご覧ください。

 

アネモネ法律事務所公式サイト

www.anemone-law.com

 

 

 

新事務所での業務開始は3月27日からとなりますので、ご注意ください。

 

皆様、アネモネ法律事務所と弁護士吉岡毅を、今後もよろしくお願いいたします。

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